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シトルリンとは

シルトリンとは
シルトリンはスイカなどウリに多く含まれます

はじめに

シトルリンって聞いたことがあるけど、本当にEDに効果があるのか?」

と疑問に思っている方もおられるかと思います。

シトルリンは男性用サプリメントとしてamazonや通販などで販売されており、比較的簡単に購入することができます。

しかし、シトルリンは「効果がありそう」とうたわれてはいるものの、実際の効能(「勃起力が改善するか」や「EDに効果があるか」)について詳しく書かれているものはあまり見かけません。

そこで今回の記事では、シトルリンとは一体何なのか、シトルリンとアルギニンとの関係、シトルリンの副作用、シトルリンを多く含む食べ物などについて説明していきます。

シトルリンとは

そもそもシトルリン(シルトリンではありません)という名前は、英語でcitrullineといい、スイカの学名であるCitrullusvulgarisに由来します。
このことからも分かりますが、シトルリンはスイカから日本人が見つけたものです。

まず、シトルリンはアミノ酸の1種です。
ただ、サプリなどでシトルリンを見ているとよく「L-シトルリン」と書かれています。「L-シトルリン」と「シトルリン」は別なのでしょうか。
答えは同じです。
実のところ、シトルリンにはL-シトルリンとD-シトルリンの2種類が存在します。高校で化学が得意だった方は覚えているかもしれませんが、これらは光学異性体といって、分子を構成する原子は同じですが立体的な構造が異なるものです。ただし、地球上の生物が利用するのはL-シトルリンのみなので、実際のところサプリや栄養に関してシトルリンと言う際にはL-シトルリンのことを指します。

シトルリンの効果

シトルリンを手にされた方は、"精力増強"を望まれている方が多いです。ただ、実際に精力増強とはどのような効果があるのでしょうか。

"精力増強"というと、・勃起機能の改善(EDの改善)・妊娠能力の改善(精液の量や精子の改善)・とにかく体力がつく、などイメージはあるもののはっきりしません。

この中で、シトルリンに関して医学的に効果があるのが"勃起機能の改善(EDの改善)"です。
逆に言うと、これ以外の効果はありません
たとえば、いくつか研究が行われていますが、シトルリンを摂取しても男性ホルモンであるテストステロンは増えなかったということが確認されています。

シトルリンがEDに効くメカニズム

シトルリンは、勃起に重要であるNO(一酸化炭素)を増やす物質なのです。

そもそも勃起とは、ペニスへの血流が増えることでペニスが大きくなる現象です。
そしてNOは動脈を広げる作用があります。動脈が広がることで、血流が増えます。
そのため、NOが増えることは勃起を助けることになります。

シトルリンとアルギニン

NOサイクル
NOサイクル

シトルリンとアルギニンは、一緒に語られることの多いサプリです。
ここでは、シトルリンとアルギニンの関係について、詳しく見てみましょう。

シトルリンとアルギニンは、図にあるようにNOを体内で利用するうえで非常に密接な関係にあります。
しかし、シトルリンは日本では発見者が日本人であったこともあり、非常にメジャーですが、世界的にサプリメントでシトルリンはそれほどメジャーではありません。

そのため、シトルリンの研究はアルギニンに比べて世界的に進んでいません。
それでも、現在医学的には、シトルリンの方がアルギニンよりも有効ではないかと言われています。

その大きな理由としては体内での吸収効率の違いです。

アルギニンは飲んでも、肝臓や腸で代謝されて実際に体内に吸収される量はそれほど多くありません
一方でシトルリンは飲んだ分だけ体内に吸収されます。そして、肝臓でアルギニンに変換されます。
そのため、アルギニンよりもシトルリンを飲む方が結果的には体内のアルギニンが増えると考えられています。

また、アルギニンについてはこちらで詳しくご説明しています。

シトルリンの摂取量

シトルリンからアルギニン、NOへの体内での経路
シトルリン(スイカなど)を摂取してから体内で作用するまで
「EDに効く可能性があるなら、一度シトルリンを飲んでみたい」と思ったときに気になるのは
どれだけ飲めばいいのかですよね。

結論として、シトルリンは1日に800mg摂取するように推奨されています。

そして、身近な食べ物でいうと、シトルリンはスイカ、メロン、キュウリなどウリ科に多く含まれています。
シトルリン800mgをこれらで換算すると、スイカでは1/7個、メロンでは1.3個、キュウリでは56.5本に相当します。
実際、そのほかでも少しずつ摂取していますが、意識して摂取するならスイカがもっとも試しやすいでしょう。

「とてもそんなには食べられない・・・」
という方は、サプリメントの利用を検討してみてください。

また、サプリメントを選ぶ際に気をつけなければいけないことについてはこちらから
goldclinic.hatenablog.com

シトルリンの副作用

今のところ、シトルリンの副作用はこれまで報告されたことがありません。

しかしこれはシトルリンに関する研究が乏しいためであり、シトルリンが全くの安全であるという意味ではありません。
ただ、体内で利用されるアミノ酸の一種であること、などから理論的にも副作用はあまり考えにくいです。
しかし、一方でアルギニンに関しては、アルギニンを内服した2~8%の方に頭痛やかゆみ、不眠といった副作用が認められたという研究があります。
アルギニンでも深刻な副作用は報告されていませんので安全に使用できるとは思いますが、シトルリンでも同様の副作用が認められる可能性はあります。

たまに誤解されるので補足しておきますが
シトルリンが原因となる病気としてシトルリン血症やシトルリン尿症などは存在します。
ただし、これらはシトルリンを処理する酵素が『生まれながらに』ないことが原因です。シトルリンを処理できないことで体に毒素がたまり、ひどい場合には意識を失うこともある恐ろしい病気ですが、シトルリンの過剰摂取によるものではありません

まとめ

シトルリンとは何か、シトルリンとアルギニンとの関係、シトルリンの副作用、シトルリンを多く含む食べ物、などについて説明してきました。

ただ繰り返しているように、シトルリンの研究は未だ途上で、効果もはっきりしません。
よりしっかりとEDや勃起を改善したいという方にはED薬の使用を推奨しています。

正しい知識を身につけて上手に医療と付き合っていきましょう!