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勃起のメカニズム

勃起の仕組み
勃起は男性にとっては日常的なものですが、勃起のメカニズムや仕組みについてはご存知でしょうか

はじめに

「まるでペニスが自分とは別の人格のようだ」と表現されることって、よくありますよね。

このように言われる1つの大きな理由としては、勃起が自分の意思とは関係なく起こること、すなわち、体の一部であるはずの勃起を自分でコントロールできないということが挙げられます。

自分の体なのに自分の思うようにいかない・・・。
それでは、勃起は一体どのようにして起こるのでしょうか。

勃起の仕組みに関して、よくある疑問とともに説明していきたいと思います。

勃起の仕組み

勃起の刺激の経路
勃起は脳からの刺激が脊髄をとおりペニスに伝わることで生じます

勃起の仕組みについて簡単に見てみましょう。

  1. 男性が性的刺激を受けると、その刺激が大脳の性中枢へと伝わり性中枢が興奮します。

  2. その後、大脳の興奮が脊髄神経を通ってペニスへと伝わります。

  3. これによりペニスの海綿体に血液が流れ込みます。

  4. すると、海面体を覆っている白膜が引き延ばされ、ペニスが大きくなります。

これが正常な勃起のメカニズムです。
このようにして、勃起は自分の意思でとは無関係に起こっています。

フル勃起はどういう状態?

勃起時のペニスの断面図
ペニスの断面図です。勃起は、ペニスの海綿体に血液が流れ込むことでサイズが大きくなることで引き起こされます

次に、勃起によりペニスが大きくなる際の変化について細かく見てみましょう。

「フル勃起」って、聞いたことありますよね。
具体的にはペニスが完全に硬くなった状態のことです。
それでは、この「完全に硬くなった状態」とはどのような状態ことなのでしょうか。

実は、ペニスは性的刺激を受けてすぐにフル勃起状態になるわけではありません。
先ほどみたように、性的刺激を受ける海綿体に血液が流れ込むことでペニスのサイズが大きくなります。
この状態を"full erection phase" = "完全勃起相"と言います。
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その次に、さらにペニスの根元にある坐骨海綿体筋が硬くなることで「完全に硬くなった状態」いわゆる「フル勃起」の状態になります。
これを医学的には"rigid erection phase" = "硬直勃起相"となります。

少しややこしいのは、医学的な"full erection"と日常的なフル勃起は違うということです。
医学的な"full erection"はペニスのサイズが大きくなるものの十分には硬くなっていない状態をさします。

朝勃ち(朝立ち)のメカニズム

続いて、「朝勃ち」と呼ばれる現象についてみていきましょう。
みなさん、「朝勃ち」は「朝起きたときに勃起している状態」だと思っていませんか?

実はこれは誤りです。

「朝勃ち」は正式には「夜間陰茎勃起現象」と呼ばれます。
これはその名の通り、夜間(正確にはレム睡眠中)に起こる勃起のことです。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、約1.5時間を1サイクルとしてこれら2つの状態が繰り返されます。
そのため勃起機能が正常な人の場合は約1.5時間ごとに勃起が起こります(勃起の持続時間は20分前後)。

つまり「朝」勃ちとは言っても、起床時ではなく夜間のレム睡眠中に勃起しているかどうかが重要だということになります。

また、朝勃ちは体に勃起する力があるかどうかと関係があります。
そのため、朝勃ちの有無はEDの原因診断にも使われます。
朝勃ちがあれば精神的なものが原因である可能性が高く、朝勃ちがなければ肉体的なものが原因である可能性が高い、と考えることができるのです。

しかし、朝勃ちは夜間に生じているため寝ている間に自分が本当に勃起しているかをしることは簡単ではありません。
それでは、レム睡眠中の朝勃ちの有無はどのようにして調べることができるのでしょうか。

スタンプテスト

スタンプテスト
スタンプテストはご自宅で朝立ちがあるかを確認できる簡単な方法です。

家庭でできる簡単な方法として「スタンプテスト」というものがあります。
4、5枚の切手を糊の付いた面を外側にしてペニスに巻き付け、セロファンテープなどで固定し、夜間にこの切手の輪が切れるかどうかで朝勃ちの有無を判定します。

通常は2~3晩行い、1回でも切れれば朝勃ちがあると判定します。
冗談のような方法ですが、医学的に昔からあるれっきとした診断方法です。

また病院には朝勃ちを確認するための専用の計測器具があり、この器具を使用してEDの診断を行っています。

勃起の角度はどうやって決まるのか

ペニスの靭帯の接続をしめす解剖図
ペニスはその根本で靭帯とくっついています。その靭帯がペニスの角度に影響します。

勃起の仕組み、勃起時の硬さの変化・・・とくれば、次に問題となるのは勃起の角度ですね。
この角度はどのようにして決まるのでしょうか。

図に示すように、ペニスは提靭帯(suspensory ligament)という靭帯で恥骨とつながっています
そして、この靭帯でペニスを引き上げています。

そのため、ペニスが長くて重い場合や提靭帯が緩んでいる場合には当然ながら勃起の角度が緩くなります

勃起の角度は年齢とともに緩くなる傾向があります。
加齢によって角度が浅くなる主な原因は靭帯が緩くなることと思われます。
靭帯の問題なので、筋トレやED治療薬を使用しても、勃起の角度の改善は困難です。

まとめ

勃起の仕組みや勃起時におけるペニスの硬さの変化、朝勃ち、勃起の角度について説明してきました。
みなさんが知らない内容も、たくさんあったのではないでしょうか。
正しい知識を身につけて上手に医療と付き合っていきましょう。

【参考文献・画像引用】 J.Smooth Muscle Res.(Jpn.Sec.)9:J-37•`J-45,2005
Nippon Rinsho Vb160,SupPl 6,2002. 148-152
Urol Clin North Am. 2005 Nov; 32(4): 379–v.