はじめに
レビトラを上手に使ううえで、相性の悪い飲み薬があります。
相性の悪い病気については、レビトラを飲み始める際の注意が大事ですが、相性の悪い薬はレビトラを処方された後に気をつける必要があるものもあります。
レビトラはバイアグラなどの他のED薬よりも飲み合わせの悪い薬が多いのでしっかりと確認しましょう。
飲み合わせの悪い薬の分類
薬の飲み合わせの相性は
- 一緒に飲むことは危なくて推奨できない = 禁忌
- 一緒に飲むことはできるが注意が必要 = 注意
- 一緒に飲んでも問題ない
の3段階あります。
レビトラと飲み合わせに問題のある薬一覧
【禁忌】
ニトログリセリン
硝酸イソソルビド
ニコランジル
リオシグアト
CYP3A4阻害薬(リトナビル、サキナビルなど)
抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩など)
【注意】
エリスロマイシン
α遮断薬
レビトラと一緒に飲むことのできない薬
禁忌薬はリスクが高いためにレビトラと同時に飲むことはできません。
禁忌薬を使っている方の対応としては、禁忌薬をやめるか、レビトラをやめるかのどちらかです。
要点に禁忌薬の成分名をまとめましたが、実際にお手元にある薬の名前は成分名ではなく商品名として表示されています。
成分名とは薬の実際に効果のある有効成分の名前です。
商品名とは各製薬会社がそれを販売する際につける名前で、科学的なものではありません。
分かりやすいようにそれぞれの商品名を以下に示しています。
ただ、商品名は非常に多くすべてを網羅しきることは難しいため、ご心配な方は医師にご確認ください。
硝酸薬(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジル)
- 硝酸薬は心筋梗塞や狭心症など心臓の病気に対して処方されます。
禁忌となっている理由としては、硝酸薬もバイアグラと同様に血管を広げる作用があるため、血圧が低くなってしまうリスクが高いためです。
また、硝酸薬は飲み薬だけではなくテープ(貼付薬)やスプレー(噴霧剤)がありますが、いずれも体内に吸収される点では同じですのでテープやスプレーも禁忌となっていますので注意してください。
成分名 | 商品名 |
---|---|
ニトログリセリン | ニトログリセリンテープ27mg「トーワ」 |
ニトロダームTTS25mg | |
ニトロペン舌下錠0.3mg | |
バソレーターテープ27mg |
|
ミオコールスプレー0.3mg | |
硝酸イソソルビド | アイトロール錠10mg |
アイトロール錠20mg | |
イソコロナールRカプセル20mg | |
一硝酸イソソルビド錠10mg「サワイ」 | |
一硝酸イソソルビド錠10mg「タイヨー」 | |
一硝酸イソソルビド錠20mg「サワイ」 | |
一硝酸イソソルビド錠20mg「タイヨー」 | |
硝酸イソソルビド徐放錠20mg「サワイ」 | |
硝酸イソソルビド徐放錠20mg「ツルハラ」 | |
硝酸イソソルビド徐放カプセル20mg「St」 | |
硝酸イソソルビドテープ40mg「EMEC」 | |
硝酸イソソルビドテープ40mg「サワイ」 | |
ニトロール錠5mg | |
ニトロールスプレー1.25mg | |
ニトロールRカプセル20mg | |
フランドル錠20mg | |
フランドルテープ40mg | |
フランドルテープ40mg | |
ニコランジル | シグマート錠2.5mg |
シグマート錠5mg | |
ニコランジル錠2.5mg「サワイ」 | |
ニコランジル錠2.5mg「トーワ」 | |
ニコランジル錠5mg「サワイ」 | |
ニコランジル錠5mg「日医工」 |
リオシグアト
リオシグアトは慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)および肺動脈性肺高血圧症(PAH)に対して処方される薬です。
バイアグラと同時に飲むと低血圧を起こすリスクがあります。
成分名 | 商品名 |
---|---|
リオシグアト | アデムパス錠0.5mg |
アデムパス錠1.0mg | |
アデムパス錠2.5mg |
チトクロームP450(CYP) 3A4阻害薬
レビトラは体内でチトクロームP450(CYP) 3A4という酵素によって処理されます。
そのため、チトクロームP450 3A4の働きが悪くなると体内でレビトラが濃くなってしまいます。
CYP3A4阻害薬は様々あり、CYP3A4阻害薬の中でも禁忌と注意がありますので、順番に確認していきましょう。
成分名 | 商品名 |
---|---|
リトナビル | |カレトラ配合錠 |
ノービア錠100mg | |
サキナビル | インビラーゼ錠500mg |
インビラーゼカプセル200mg |
抗不整脈薬
アミオダロン塩酸塩
アミオダロン塩酸塩は不整脈に対して処方されます。
ただ、不整脈には色々な病気が含まれています。
心房細動や房室ブロック、発作生上室性頻拍など。
それぞれの病気によって行われる治療は異なります。
ただその中でもアミオダロン塩酸塩の使用頻度は少ないです。
「不整脈」に対してお薬を処方されていて、よくわからない場合には医師にご確認ください。
アミオダロン塩酸塩が禁忌の理由は不整脈への影響(QTc延長作用)が増強するおそれがあるからです。
成分名 | 商品名 |
---|---|
アミオダロン塩酸塩 | アミオダロン塩酸塩錠100mg「サワイ」 |
アミオダロン塩酸塩錠100mg「サンド」 | |
アミオダロン塩酸塩速崩錠50mg「TE」 | |
アンカロン錠100 | |
キニジン硫酸塩水和物 | キニジン硫酸塩「ファイザー」原末 |
キニジン硫酸塩錠100mg「ファイザー」 | |
プロカインアミド塩酸塩 | アミサリン錠250mg |
アミサリン錠125mg | |
ソタロール塩酸塩 | |
ソタコール錠80mg | |
ソタコール錠40mg |
レビトラの併用に注意が必要な方
注意となっている薬はレビトラと同時に飲むことができます。
ただしレビトラの量に注意が必要です。
- エリスロマイシン(CYP3A4阻害薬)
開始量:5mg 上限量:5mg
- α遮断薬
開始量:5mg 上限量:通常通り(20mg)
薬の量として、開始量と上限量の2つに注意が必要です。
開始量は飲み始めの量で、通常の方はレビトラの場合10mgです。
副作用が起きる可能性が高い場合は慎重にはじめましょう、ということです。
上限量は一度に飲める最大量で、通常の方はレビトラの場合20mgです。
薬を体内でうまく処理できない方は薬の濃度が濃くなってしまうために上限量が少なめになっています。
エリスロマイシン
エリスロマイシンという薬は抗生物質(抗菌薬)の一種で、一般的な風邪や扁桃炎でも処方されることがあります。ただ、扁桃炎などで使われる抗生物質は様々ありますので、ご自身の薬がエリスロマイシンかどうかは確認が必要です。
成分名 | 商品名 |
---|---|
エリスロマイシン | エリスロシン錠100mg |
エリスロシン錠200mg | |
エリスロシンドライシロップ10% | |
エリスロシンドライシロップW20% | |
エリスロシンW顆粒20% | |
エリスロマイシン錠200mg「サワイ」 |
α遮断薬
α遮断薬は前立腺肥大症に使われます。前立腺肥大症の方の多くはアルファ遮断剤を使用されていますので、ご注意ください。
成分名 | 商品名 |
---|---|
タムスロシン塩酸塩 | ハルナールD錠0.1mg |
タムスロシン塩酸塩カプセル0.1mg「MED」 | |
タムスロシン塩酸塩カプセル0.2mg「MED」 | |
パルナックカプセル0.1mg | |
パルナックカプセル0.2mg | |
テラゾシン塩酸塩 | ハイトラシン錠0.25mg |
ハイトラシン錠0.5mg | |
バソメット錠0.25mg |
まとめ
レビトラと同時に使える薬には禁忌と注意の2つがあります。
分かりにくい場合も受診時に医師がしっかりと確認し、禁忌の方には処方できないこと(その際には返金させていただきます)、注意が必要な場合にはそのことをお伝えしますので、お気軽に受診してください。
またこちらではレビトラと飲み合わせの悪い薬についてご説明しましたが、持病について、お薬を使えるか気になる方はこちらからご確認ください。
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