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性欲は見た目を超える

美女とゴリラの画像
画像引用:https://imgur.com/gallery/SlMmrMp

はじめに

この写真を見たことがあるでしょうか。
一時期ネット上で流行した画像です。
はじめは、誰もが引っかかると思いますが、この写真は美女に目がいってゴリラに気が付かないというものです。
これは性的な関心のために、他のことに目がいかなかった例として言われています。

もう一つ身近な例を考えてみましょう。
性行為の前はあんなに魅力的に見えた異性が性行為の後にはそうでもない、ということは男女ともにあることです。

このことを踏まえると話は「男はおっぱいに目がいきやすい」というほど単純な話ではありません。
これらは「性」と「視覚」についての観点から説明できます。
さらには、このことを応用すれば、美男美女でなくともモテることが可能になるかもしれません。
どういうことかみてみましょう。

選択的注意の問題

まず、参考としてもう一枚画像を見ておきましょう。

女性とゴジラ
画像引用元:https://www.reddit.com/r/funny/comments/m6fao/no_i_didnt_notice_it/

今度はゴリラではなく、さらに大きなゴジラです。
これも先程の画像と同様に、真ん中の女性に目がいってしまうことで、ゴジラに気が付かないというものです。

最初の写真も含めて、これらに関して一般的に言われる理由としては「選択的注意」の問題です。
もっとも有名なのはハーバード大学の研究です。
下の動画は、白いシャツの人が何回パスをしたかを数えるテストです。
見たことがない方はぜひ試してみてください。


selective attention test

見終わったでしょうか。
非常に有名なテストなので、ご存知の方もいるでしょうが、これはパスを数えることに集中していると画面上に現れるゴリラに気づかないという「選択的注意」をわかりやすく示したものです。

人は、注意を向けたもの以外はたとえ目に写っていても認識できていないということです。
一番はじめの画像がゴリラを使っているのも、この研究のオマージュだと思います。
つまり、女性に選択的注意を払っているためにゴリラに気づかない、ということです。

しかし、はじめに、で示したもう少し身近な例を考えてみましょう。
性行為の前には魅力的に見えた相手が性行為の後には魅力的に見えなくなるという現象です。
性行為の前で相手の見た目に注意を払わないということはあるでしょうか。

性医学の観点から言うと、これらの問題は選択的注意の問題ではありません。
性的な刺激を受けると、視覚機能が実際に落ちるのです。
詳しくみてみましょう。

性的な刺激は視覚を上回る

結論として男性と女性ともに、性的刺激があった場合には視覚機能はおちるということです。

一つの研究をみながらもう少し詳しくみていきましょう。
これは、女性にAV(アダルトビデオ)を見せた場合と、動物の映像をみせた場合の脳の働きを比較したものです。

性的な映像による脳の血流の低下を示す画像
性的な映像とそうではない映像を見たさいの脳の血流を評価したもの。赤いところが性的な映像で血流が落ちた部分。画像引用:JSM Vol.9 Issue 6, P1579-1587

これは、女性に性的な映像を見せた場合と動物の映像を見せた場合にPETという検査で脳の血流の違いをみたものです。
赤いところが、脳の血流が落ちたところです。
BA17という場所、つまり一次視覚野という視覚に関してもっとも重要な部分の血流が落ちていることがわかります。

つまり、性的な刺激があると、注意力の問題ではなく物理的に視覚機能は落ちるのです。
性的な刺激によって視覚への脳の血流が落ちる原因として、性行為が生命にとって非常に重要なものだから視覚よりも優先されるということが考えられます。

まとめ

今回のことをさらに発展させると、「美男美女でない人がなぜモテるのか」の答えになるかもしれません。
つまり、いわゆる美男・美女ではなくても雰囲気を作るのが上手であれば、性的なスイッチが入ることによって相手の視覚機能が落ちるために、見た目があまり問題にならないということです。

見た目にあまり自身がない方は、雰囲気作りに力をいれるのがいいかもしれませんよ。

【参考文献】
Journal Sexual Medicine  VOLUME 9, ISSUE 6, P1579-1587
NeuroImage Volume 20, Issue 2, October 2003, Pages 855-869

監修医師:老木悠人